もしもあざがあったなら

考えてみると、私は体のどこにもあざというのはありません。どんどん大きくなってくるタイプのほくろには悩まされていて、コンプレックスの一つになっていますが、考えてみれば、顔の広い範囲にあざがある人を時折見かけます。そうした人に比べれば、ほくろの方が悩みが少ないよ、と言われそうです。

以前、勤めていた会社に、若くてとてもきれいな女性がいました。いつも遠目でしか見ていなかったのでわからなかったのですが、あるときお手洗いで一緒になったとき、たまたま近くを通り過ぎたときに気づいたのが、その女性には目の下から、ほほのあたりまで、大きなあざがあったのでした。

いつもきちんとメイクをしていて、化粧崩れもしていない人でしたので、さすがにきれいな人は違うなあと思っていたのですが、実は顔のあざをカバーするために、ばっちりメイクになっていたということがわかりました。それを知ってから、いつもパタパタとファンデを軽くはたくだけで、はい、完了となる自分の肌に、感謝しなければならないと思うようになりました。

とはいうものの、年齢とともに毛穴が開き、今ではパタパタ、はい、完了というわけにはいかなくなりましたが、それでもコンシーラーや専用下地を、時間をかけて塗りこんでいく必要がないことは、恵まれていると思います。何らかの理由であざというものはできるのでしょうが、くれぐれも自分の不注意で作ることだけは避けなければならないと思っています。